デザイン JAPAN

【ソーイングのあるライフスタイルを】
かつて、ファッションは自分のコンプレックスを隠すものであった。
高貴なブランド物を身につけることによって、自らが偉くなったような錯覚を起こしてきた。
自ら選んだデザインで、生地やボタンやファスナーも選び、自ら形にしていった服を纏う。
自分で服を作ることは、作る過程で自分と対話し、自分を見つめ直すことができる。
服は、本当の意味での自己表現となり、自分の考えを映しだすコミュニケーションツールにもなる。
服を作ることで、自分らしさを取り戻すことができるのではないか。
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娘のことを想い、ワンピースを作り、刺繍したりすることで売っているものより
はるかにファッショナブルなものができる。
娘は友達に褒められることにより娘も嬉しくなり、母を誇りに思う。
服を作り、大事な人に着せる行為を自然に行うことでお互いの愛情をキャッチボールできるのではないか。
オシャレな大きなお守りをつくるように。
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作ったワンピースが着られなくなったら、捨てるのではなく生地を分解しポーチをつくったりして、
想い出をまた次のライフステージに変化させていく。
我々は、型紙と作り方を充実させていくことで、かつて日本が着物文化だった頃の布を大事に扱っていた文化を継承してきたい。
忙しい時代の中、服が安く売られている中、あえてソーイングする時間をとることで、
自分らしさや、大事な人を大切にする場を提供したい。